倉敷の爆発事件 暴力団員2人逮捕 手りゅう弾投げ込んだ疑い

ことし4月、倉敷市の住宅で発生した爆発事件で、指定暴力団・山口組系の暴力団員2人が、手りゅう弾を投げ込み爆発させた疑いなどで逮捕されました。
警察は、暴力団抗争の可能性もあるとみて詳しいいきさつを調べています。

爆発物取締罰則違反などの疑いで逮捕されたのは、いずれも山口組系の暴力団員で、広島県福山市の池上龍太郎容疑者(63)と、田邊光容疑者(31)です。
警察によりますと、2人は共謀してことし4月、倉敷市玉島上成の住宅の敷地に手りゅう弾を投げ込み爆発させ、この家や隣接するアパートのガラスを割るなどした疑いが持たれています。
警察は事件の直後、現場付近の防犯カメラに写っていた不審な軽乗用車について捜査を進めていて、2人はこの軽乗用車につけていたナンバープレートを別の車から盗んだ罪で、18日に起訴されています。
警察によりますとこれまでの供述などから2人は、現場の住宅を対立する指定暴力団・池田組の幹部の関係先だと考え、犯行に及んだものとみられるということです。
山口組は9年前(H27)に離脱した池田組と対立を続けていて、警察は暴力団どうしの抗争の可能性もあるとみて、詳しいいきさつを調べています。
警察は捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていません。