矢掛町の水害の歴史と災害への備えを子どもたちが学ぶ

西日本豪雨で大きな被害を受けた矢掛町で、子どもたちが地元の人から話を聞き、水害を繰り返してきた地域の歴史と、災害への備えの大切さを学びました。

地域の水害の歴史を学ぼうと、12日、やかげ郷土美術館を訪ねたのは、地元の美川小学校の児童3人です。
美術館のシンボルの「水見やぐら」は、近くを流れる小田川の水位を監視するために、町の中心部にかつて置かれていたやぐらをモチーフにした施設です。
子どもたちは、高さが16メートルあるやぐらの展望室に上がり、美術館の高月憲二郎館長から、川沿いにある矢掛町は土地が低く繰り返し水害に見舞われてきた歴史について話を聞きました。
堤防の整備が進んだあとも、町では、昭和51年の水害や、6年前の西日本豪雨などたびたび大きな被害を受けていて、高月館長は、避難訓練をするなどふだんからの備えが大切だと呼びかけていました。
6年生の児童は「災害が起きる前から気をつけておこうと思いました」と話していました。
高月館長は「災害は自分のことだと考え、自分の命は自分で守るということを子どもたちにもわかってもらうことで、矢掛を災害に強い町にしたい」と話していました。