去年の労災死傷者は2300人余 20年で2番目の多さ

県内で去年(令和5年)発生した労働災害で死傷した人は2300人あまりとこの20年で2番目に多く、岡山労働局が安全対策の徹底を呼びかけています。

岡山労働局によりますと、県内で去年1年間、「新型コロナへの感染」を除く労働災害で死亡や4日以上休むけがをした人は2344人で、おととしより162人増えました。
このうち、死者は17人で、おととしより6人多くなっています。
死傷した人を業種別で見ると、▼最も多かったのが「製造業」の543人で、次いで、▼病院や介護施設などの「保健衛生業」が393人、▼「運輸交通業」が385人などとなりました。
また、どのような事故だったのか詳しく見ると、▼滑る、転ぶといった「転倒」が最多の603人で、▼腰痛などの「動作の反動・無理な動作」が386人、▼高い場所からの「墜落・転落」が369人でした。
県内で労災の死傷者が2300人を超えるのは、平成17年以来で、この20年で見ると2番目に多かったということです。
その理由について、労働局は、▼新型コロナの5類移行による経済活動の回復や、▼人手不足、▼働くシニアの増加などをあげ、各職場での安全対策の徹底を呼びかけています。