障害者の避難方法決めておく「個別避難計画」重要性訴え 笠岡

障害がある人の支援に取り組む協議会の総会が、笠岡市で開かれ、市の危機管理課の職員が、災害時に1人では避難できない人をどのようにして避難させるかをあらかじめ決めておく「個別避難計画」の重要性を訴えました。

笠岡市・里庄町自立支援協議会の総会で講演を行ったのは、笠岡市危機管理課の酒井大喜さんです。
酒井さんは、障害者の生活を支援する福祉事業所や病院などから参加したおよそ50人を前に「1人では避難できない人の災害対策について」というテーマで講演しました。
この中で酒井さんは、障害などがあって1人では避難できない人を、誰がどのように避難させるかをあらかじめ決めておく「個別避難計画」について、笠岡市内ではまだ一つの地区でしか作成が完了していないと、思うように作成が進んでいない現状を伝えました。
その上で、個別避難計画の作成には家族や支援者のサポートが必要だとして、障害者と日常的に触れあっている福祉事業所や、病院の人たちに協力を求めました。
講演を聴いた障害者支援施設の管理責任者を務める女性は「在宅で世話をしている障害者の避難の方法を考えていかないと大変なことになると思った。今後は地域の人たちとも連携しながら、安全に避難できる態勢を作っていきたい」と話していました。