瀬戸内海4県の海洋プラスチックごみ 年間60トン回収できず

岡山県や広島県など、瀬戸内海に面する4つの県から出た海洋プラスチックごみのうち、年間60トンが回収できていないことが、日本財団などによるプロジェクトの調査で分かりました。

日本財団が瀬戸内海に面する岡山・広島・香川・愛媛の4つの県と連携して進めている海洋プラスチックごみ対策のプロジェクトは、2020年11月から2021年4月にかけて、4県にある河川の全長およそ1200キロでごみの調査を行いました。
その結果などから算出した4県から出た海洋プラスチックごみは年間388トンでした。
一方、公的機関やプロジェクトなどがこれまでに回収したのは、平均で年間328トンで、この差の60トンが回収できていないということです。
このためプロジェクトでは、川岸にたまっているごみを拾ったり、漁業者が底引き網漁でごみを回収した際に協力金を支払ったりするなどして、海洋プラスチックごみの回収量をこれまでの倍以上に増やすことを目標に活動を進めています。
日本財団は「4県と連携して海洋ごみを回収するシステムを構築したい。瀬戸内海を世界で一番美しい海にして、豊かな海を次世代に引き継いでいきたい」と話しています。

海洋ゴミを減らす取り組みは各地で展開されていて、このうち日本財団のプロジェクトの一環で、ことし4月、県内の中・高校生およそ80人が岡山市に集まり意見を交換しました。
生徒たちは今後も、自治体や地域の人たちと連携して川の清掃活動などを行う予定です。
また岡山市がおととしから開催するのが、まちを走りながらゴミを拾う「プロギング」というスポーツです。
去年秋にはおよそ50人が参加し、27キロのゴミを集めました。
岡山市によりますと、次回はことしの10月14日に予定しているということです。
また倉敷市は、環境に関するイベントなどで、県西部の高梁川流域で4年前に行われた大規模なゴミ収集と調査の結果を紹介していて、海を汚さないよう呼びかけています。