備前保健所東備支所 結核患者の接触者への対応に不備

岡山県は、備前保健所の東備支所で結核患者の接触者に対して、感染の有無を確認できていないなど、感染症対応に不備があったと発表しました。

それによりますと、備前保健所東備支所で、令和4年度に感染が確認されたある結核患者の接触者あわせて11人のうち10人について、感染の有無を確認できていなかったことが分かったということです。
また、令和4年度から5年度にかけて結核患者あわせて5人に対し、治療終了後に再発がないか確認するための検診の連絡などをしていなかったということです。
これらの不備は、4月に支所の担当職員が交代したことをきっかけに分かったということです。
県によりますと、接触者11人のうち5人はすでに亡くなりましたが、いずれも高齢で、生前、結核とみられる症状の届け出はなかったとしています。
備前保健所では今後、必要な人には健康診断を実施するとともに、感染症対応の進捗状況を複数の職員がチェックするとしています。
県備前保健所の岩瀬敏秀所長は「ご本人、ご家族をはじめ県民のみなさまにご迷惑をおかけし深くおわび申し上げます。今後このようなことがないと再発防止に努めます」と話しています。