伝統の「横仙歌舞伎」奈義町の神社で公演 

岡山県の北東部に江戸時代から伝わる農村歌舞伎、「横仙歌舞伎」の公演が奈義町の神社で行われました。

「横仙歌舞伎」は、岡山県の重要無形民俗文化財に指定されている伝統芸能で、奈義町の松神神社で行われた公演には、県内外の歌舞伎ファンなど200人あまりが詰めかけました。
初めに「横仙歌舞伎保存会」のメンバーが、有名な「義経千本桜」に独自の演出を加えた「源九郎狐と初音の鼓」を上演しました。
続いて地元の歌舞伎一座が、朝廷の権力争いの中で元大臣の妻と2人の姫が悲劇に見舞われる物語、「玉藻前曦袂三段目」を熱演しました。
観客たちは、見せ場が来るたびに役者に拍手を送ったり、カメラのシャッターを切ったりして、伝統の舞台を楽しんでいました。
地元在住で姫の1人を演じた女性の夫は、「妻がきらびやかですてきだった。伝統ある地域に住んで歌舞伎に参加できるのは光栄なことです。これからもこの伝統を守っていきたい」と話していました。