岡山市 新アリーナの基本計画まとめる 年間約2億円の経費

岡山市は、北区のJR北長瀬駅の近くに建設を検討している新アリーナの基本計画をまとめました。
新たに示された試算では、年間でおよそ2億円の経費が必要になるとしています。

岡山市は去年、客席数が5000以上とする新アリーナの基本計画の素案を公表しましたが、26日に施設のイメージや、年間経費の試算、それにアリーナ周辺の交通渋滞の対策などを新たに盛り込んだ基本計画をまとめました。
新たに追加された施設内のイメージでは、展示会やコンサートの会場として利用する場合の例が示されています。
新アリーナは、市が施設を整備して運営は民間が担ういわゆる「公設民営」方式が想定されていますが、維持管理費や人件費、光熱水費など年間の経費はおよそ2億円とされています。
またアリーナ周辺の交通渋滞対策では、シャトルバスの運行や、公共交通機関で来場した人を対象にした割り引きなどを検討することも盛り込まれています。
新アリーナをめぐっては、市が求める建設費用の負担に岡山県は応じない姿勢を示していて、大森市長は単独で事業を進めるかどうか、6月の補正予算のタイミングで、最終的に判断する考えを示しています。

一方、伊原木知事は26日の記者会見で新アリーナ計画について「ほとんど計画ができた段階で費用負担を求められるという段取りでは、県はとても乗れない。しかし段取りが変わるのであれば、対応も変わってくる」と、計画を練り直すのであれば協力を検討する余地もあるという考えを示しました。