倉敷に新たな防災備蓄倉庫が完成 非常食や防災資材を備蓄

大規模な災害に備えて倉敷市が整備していた、非常食や防災資材を備蓄するための倉庫が完成し、落成式が行われました。

防災備蓄倉庫は、倉敷市有城にある市の宿泊施設跡地のグラウンドの一部、およそ1800平方メートルに3億8000万円余りをかけて整備したものです。
落成式では、倉敷市の伊東香織市長らがテープカットして倉庫の完成を祝いました。
今年度は6月以降、お湯を入れれば食べられる「アルファ化米」やビスケットなど食料17万食あまり、500ミリリットル入りの飲料水のペットボトル9万本のほか、紙おむつや段ボールベッドを備え、災害時に市内の避難所に物資を配送する拠点の役割を担います。
また西日本豪雨の際には、支援物資の仕分けを手作業で行ったため配送に時間がかかった教訓を踏まえ、フォークリフト2台を配備しました。
西日本豪雨のあと、倉敷市内に防災備蓄倉庫が整備されるのは、3年前、南部の児島地区に次いで2か所目です。
伊東市長は「西日本豪雨の教訓を踏まえて進めてきた、災害に強いまちづくりがさらに一歩前進したと感じている」と話していました。