岡大50代教授 女性教員に対するハラスメントで停職2か月

岡山大学は、50代の男性教授を女性教員に対するハラスメントで、停職2か月の懲戒処分にしたと発表しました。

懲戒処分を受けたのは、岡山大学 学術研究院環境生命自然科学学域の農学系の50代の男性教授です。
大学によりますと、この教授は平成31年から令和2年4月にかけて、複数人で会食をした帰りに女性教員に対し「付き合ってくれ」と複数回、発言するなどしたほか、去年4月には話しをしている最中に涙を流した女性教員に対し、目元を両手の親指で触ったり、肩や背中をさすったりしたということです。
去年8月に女性教員から学内の相談窓口に相談があり、大学のハラスメント防止委員会が、男性教授のこうした行為をセクシャル・ハラスメントとアカデミック・ハラスメントに認定しました。
これを受けて大学は3月27日付けで、男性教授を停職2か月とする懲戒処分を決めました。
一方、当時の農学部長が女性教員から相談を受けたにも関わらず、十分な調査をしなかったとして、大学はことし2月に学部長を解任しました。
岡山大学の那須保友学長は「事態を重く受け止め、更なるハラスメント対策を徹底し、環境の改善に善処する」というコメントを発表しました。