旧岡山市民会館のレリーフなどすぐれたデザイン活用の検討会議

3月に閉館した旧岡山市民会館について、モザイクガラスやレリーフなど、すぐれたデザインを残して活用していくための検討会議が開かれました。

22日、岡山市から委嘱された県内の大学教授など有識者8人が出席し、はじめに旧岡山市民会館を見て回りました。
上から見下ろすと八角形をしているホール棟の構造に「ホワイエ」と呼ばれる広い通路にあるモザイクガラスやレリーフ、それに職人が手作業で彫った大ホールのコンクリート壁など、会館を彩ってきた特徴的なデザインを一つずつ確認しました。
そして、すぐれたデザインを残してどう活用するか議論し、メンバーからは、モザイクガラスの一部はそのまま残せないかという意見や、会館を動画で記録して、記憶を引き継ごうという提案がありました。
一方、レリーフは切り取ると作品本来の意味が失われるのではないかという意見も出されました。
3月に60年以上の歴史に幕を下ろした岡山市民会館は、ことし秋から解体工事が始まる予定で、有識者の会議では、今後も議論してどのように活用するか検討したいとしています。
岡山市文化振興課の熊代建一課長は「市民に長い間、親しまれた思い出のある施設なので、それを後世にも丁寧に伝えられるよう、何ができるか考えたい」と話していました。