岡山市役所に青いこいのぼり 難民の子どもの幸せ願いデザイン

国連が定める6月20日の「世界難民の日」にあわせて、難民の子どもたちの幸せを願いデザインされた青いこいのぼりが、岡山市役所に掲げられました。

岡山市役所での除幕式には、デザインを担当したミャンマー出身で難民として日本国籍を取得したファッションデザイナーの渋谷ザニーさんが出席しました。
本庁舎の吹き抜けに掲げられたこいのぼりは、長さが4メートルから2メートルの3匹で、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所のシンボルカラーの青が基調で、和気町のメーカーが製造しました。
こいのぼりには「波」や「矢がすり」など日本の伝統的な柄のなかに、人の手が向き合う模様が描かれています。
この手の模様は、渋谷さんがUNHCRのロゴに着想を得て、人間どうしの再会や助け合いを思い浮かべ「難民のいない世界」を表現したということです。
渋谷さんは「日本の周りをみると穏やかな情勢ではないが、多くの人に岡山産のこいのぼりを見てもらい、子どもの成長へ希望を感じてほしい」と話していました。
難民の子どもたちの保護や幸せを願うこのこいのぼりは、2年前から毎年、5月5日の端午の節句の時期から6月20日の「世界難民の日」まで各地で掲げられ、ことし岡山市内では市役所と北区のルネスホールで見ることができます。