国宝のよろい“赤韋威鎧”展示 平安時代の後半作 県立博物館

平安時代の後半に作られた国宝のよろい「赤韋威鎧」の展示が、12日から県立博物館で始まりました。

展示が始まった「赤韋威鎧」は、平安時代の後半に作られ「平家物語」などの合戦絵巻にも描かれています。
およそ1800枚の鉄や、動物の皮に漆を塗った「小札」を植物のあかねで赤く染めた鹿の革でつないで作られていて、ほかに現存するものはなく国宝に指定されています。
よろいは右利きの人が弓を扱うことを想定していて、右側は動かしやすくなっている一方、左側は胸の位置に鉄板があり、相手の矢が刺さらない工夫が施されています。
館内には、同じ時代に作られた刀なども展示されていて、訪れた外国人観光客などが熱心に見入っていました。
県立博物館の内池英樹副館長は「このよろいは岡山県が誇る代表的なかっちゅうなので、ぜひ多くの人に見に来ていただきたい」と話していました。
この展示は休館日の月曜日を除き、5月6日まで行われています。