豪雨被害の矢掛町中川地区自治会「地区防災計画」を町に提出

西日本豪雨で大きな被害を受けた矢掛町で、住民が話し合いを重ねて作った「地区防災計画」を町に提出しました。

防災計画を作ったのは、6年前の西日本豪雨で浸水の被害を受けた矢掛町の中川地区の自治会で作る協議会で、8日に代表らが町役場を訪れ、山岡敦町長らに完成した計画を手渡しました。
中川地区の自治協議会は、去年12月から住民参加のワークショップを開いて「地区防災計画」を作ってきました。
完成した計画には、避難所の位置などの情報のほか、24の町内会ごとに「日中は仕事に出ていて若者がいない」とか「地区の背後が山」といった防災面から見た具体的な特徴がまとめられています。
中川地区では今後、この計画をもとに、町内会ごとにふだんの備えや災害時の避難方法、それに避難所の運営などについて、具体的な計画づくりを始めるということです。
中川地区自治協議会の佐藤智一会長は「西日本豪雨の経験を風化させないように、これを機に新たに意識を高めて防災に取り組みたい」と話していました。
矢掛町の山岡町長は「中川地区を手本として、町全体でこうした取り組みが進むよう、町としてもバックアップしたい」と話していました。