中村正芳 新教育長“学校現場との関わりで支援の質上げる”

県教育委員会の新しい教育長に就任した中村正芳氏が2日に会見を開き、相次ぐ教員の不祥事などを受けた再発防止について「学校現場との関わりで支援の質を上げていく」と述べました。

中村氏は56歳。
岡山市出身で高校の教員を15年務めたあと、県教育委員会で学校教育推進監などを務め、4月1日づけで、教育長に就任しました。
会見で中村教育長は「学校のパフォーマンスを最大限に引き出し、学校現場との関わりで、支援の質を上げていく」と抱負を述べました。
一方、県立高校の男性教諭が勤務する学校や商業施設で盗撮を行っていたことが明らかになるなど、県内で教員の不祥事が相次いでいます。
これについて中村教育長は「県民に深くお詫び申し上げる」と陳謝し、研修などにより再発防止に取り組むと述べました。
また12年前に、県立高校で野球部の生徒が監督から激しく叱責され自殺したこと受けて、再発防止策を前の年度中に実施する予定でしたが、実施が遅れています。
これについて中村教育長は、再発防止策の実施状況をチェックする外部の専門家の選定に時間がかかったと釈明し「近いうちに、県教委が作成した再発防止策の案を専門家に示す場を設ける」と述べました。