備前 日生町で海運業の歴史を伝える資料展

瀬戸内海に面した備前市日生町で、地元の海運業の歴史を写真や古文書などの資料で伝える展示会が開かれています。

会場の加子浦(かこのうら)歴史文化館には、写真や古文書、それに船の模型など江戸時代から現代までの資料、合わせておよそ30点が展示されています。
このうち、明治21年の古文書には、かつてこの地域で海運業を営んでいた「利七屋芳田家(りひちや・よしだけ)」が船大工に依頼し、新たに65石積みの船を造ったことが記されています。
また、昭和2年に今のJR日生駅近くで行われた木造の帆船の進水式の写真には、子どもや大人の姿が写されています。
このほか、江戸時代から現代までの船の模型や、船大工が使ったノミやカンナなどの道具も展示されています。
加子浦歴史文化館の西崎美香 学芸員は「日生は漁業のまちとして知られているが、海運業の歴史もぜひ知ってほしい」と話していました。
この展示会は入場無料で、4月15日まで開かれています。