小田川と高梁川合流点付け替え工事完了記念式典 倉敷市真備町

西日本豪雨を受けて、氾濫を防ぐために進められてきた倉敷市の小田川と高梁川の合流点の付け替え工事が完了し、23日に記念の式典が開かれました。

西日本豪雨で特に大きな被害を受けた、倉敷市真備町で開かれた式典には、国土交通省や県、れに倉敷市の関係者や地元の住民などおよそ550人が出席し、高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所の濱田靖彦所長が「工事が予定通り完了できたのは関係者の理解と協力によるものと感謝している。小田川沿線の皆様の発展を祈念しています」とあいさつしました。
そして、くす玉を割って事業の完了を祝いました。
6年前の西日本豪雨では、小田川の堤防が決壊し大きな被害が出たため、小田川と高梁川の合流点をおよそ4.6キロ下流に付け替える工事などが進められ、このほど474億円をかけた一連の事業が完了しました。
国土交通省は、これによって水面の高低差が広がって高梁川へ水が流れやすくなり、小田川の水位が低下するため、氾濫の防止につながるとしています。
式典に出席した「真備地区まちづくり推進協議会連絡会」の高槻素文会長は「工事が完成して、地元としても喜んでいる。住民の防災意識をより高めて、みんなが被害にあわないような態勢を整えていきたい」と話していました。