井原のグループホームで代表者が不適切行為 市が行政処分

井原市にある認知症の人が利用するグループホームで、施設の代表者が利用者の頭を、靴でたたくなどの不適切な行為をしていたことが分かり、市は施設に対し、新たな利用者の受け入れを半年間停止する行政処分を行いました。

処分を受けたのは、認知症の人の生活介護などを行う、井原市大江町の「グループホーム楽々園」です。
井原市によりますと、去年8月「虐待が行われている」という通報があり、市が監査を行ったということです。
その結果、施設の代表者が暴れ出した利用者の頭を、室内用の靴でたたいたり、食事中の利用者に虫のおもちゃを見せて、驚かせたりしていたということです。
また職員が利用者に対して、ベッドを柵で囲うなどして行動を制限する際、義務となっている記録をつけていなかったほか、代表者と職員が利用者に対し、侮辱的かつ高圧的な言動を行っていたということです。
井原市は、こうした行為は介護保険法に違反するとして、この施設に対し新たな利用者の受け入れを4月から半年間停止する行政処分を行いました。
また4月中に改善報告書を提出するよう求めています。
井原市介護保険課は「再発防止に向けて市として指導するとともに、市内のほかの施設に対しても改めて法令の順守を呼びかけたい」と話しています。