伊原木知事 後援会の政治資金収支報告書を訂正

伊原木知事は、政治資金収支報告書に虚偽の記載をしたとして、会計責任者らが略式命令を受けた自身の後援会の収支報告書を訂正したことを明らかにしました。
一方、訂正した内容については詳しく説明していません。

この問題は伊原木知事の後援会「いばらぎ隆太後援会」が寄付を受けたり、借入金の返済をしたりした事実がないにもかかわらず、それが存在すると虚偽の記載をしたとして、会計責任者と事務担当者の2人が、政治資金規正法違反の罪で略式起訴されたもので、去年10月、いずれも罰金100万円の略式命令を受けました。
伊原木知事は19日に開かれた記者会見で、後援会など5つの政治団体について、令和2年から令和4年までの3年分の政治資金収支報告書を訂正したことを明らかにしました。
このうち後援会では、令和4年の年末時点で6100万円あった知事の父親からの借入金の残高をゼロに訂正しています。
知事は3年前に後援会の政治資金の問題が発覚したあと、事実と異なる説明を繰り返していましたが、19日の会見では「私自身、詳しいことを説明できるだけの知識を持ち合わせていない」と話し、詳しく説明しませんでした。
そのうえで「政治資金の実務に精通している弁護士に顧問に就任してもらい、分からないことがあれば相談できる体制を作った。再発することがないよう関係法令の順守に努める」と話していました。