笠岡に洋上風力発電の設備製造する工場完成し記念式典

プラント建設などを手がけるJFEエンジニアリングが笠岡市内に建設していた、洋上風力発電の設備を製造する工場が完成し、記念式典が開かれました。

完成したのは、洋上風力発電の土台となる「モノパイル」と呼ばれる、海底に埋め込む基礎部分を造る工場です。
JFEエンジニアリングが、笠岡市鋼管町の敷地内におよそ400億円をかけて建設しました。
1本のくい状のモノパイルは、いずれも最大で全長100メートル、直径12メートルあり、1本あたりの鋼材の使用量は2500トンに及ぶということです。
グループ会社から調達した厚さが最大13センチの鋼板を機械で円筒形に曲げてつなぎ合わせると、1本のモノパイルが完成します。
新工場は4月に操業を始める予定で、およそ400人の新規雇用と、年間10万トン程度の生産能力を見込んでいるということです。
JFEエンジニアリングの大下元社長は「世界最高のモノパイル製造技術を確立できたと自負している。国内経済への波及効果に加え、新規雇用などで地域にも貢献したい」と話していました。