吉備中央町 水質問題の原因特定なら対応費用請求の方針

浄水場の水から有害性が指摘される化学物質が高い濃度で検出された吉備中央町で、町は原因が分かれば、対応にかかった費用を請求する方針を決めました。

これは、13日の町議会で山本雅則町長が明らかにしました。
吉備中央町の円城浄水場では、令和2年度からの3年間に有害性が指摘されている有機フッ素化合物が高い濃度で検出され、水源だったダムの上流からは、使用済みの活性炭が見つかっています。
町の外部有識者の委員会は、活性炭の置かれていた場所が発生源である可能性が高いと指摘していて、町がボーリング調査を行う予定です。
町議会で山本町長は、この調査で原因が特定されるという見方を示し「この問題が発生してから、町としてさまざまな対応に相当の経費が生じている。原因者が特定されれば、町として損害賠償を求めることは当然だ」と述べて、費用を請求する考えを示しました。
一方町は13日、円城浄水場で令和2年度以降、有機フッ素化合物が高い濃度で検出されていたにもかかわらず、適切な対応をとらなかったなどとして、関係する40代から60代の職員6人を減給の懲戒処分にし、町長と副町長の給料を3か月間、減額すると発表しました。