智頭急行の中期経営計画 特急車両更新見据え黒字化目指す方針

岡山県内を走り鳥取県と兵庫県を結ぶ第三セクターの智頭急行は、中期経営計画をまとめ、ことしで導入から30年となる特急車両の更新を見据えて黒字化を目指す方針です。

智頭急行は、新型コロナウイルスによる影響で乗客数が減少するなどして、2019年度から今年度までの経常損益は5億円の赤字になる見通しです。
先月(2月)、決定した2028年度までの5年間の中期経営計画では、▽新型コロナの位置づけが5類に移行されたことによる乗客数の回復や、▽今月(3月)16日から「スーパーはくと」と「スーパーいなば」の特急料金を300円値上げすることで収入の増加を見込んでいます。
そして、業務の見直しやコスト削減も進めることで5年間で5億5700万円の経常利益を目指すとしています。
昨年度までの3年連続の赤字を黒字に転換することで、智頭急行は、ことしで導入から30年となる「スーパーはくと」の車両の更新を検討したいとしています。
智頭急行は「鉄道として安全を第一にしつつ、安定経営を目指していきたい」としています。