岡山市“はだか祭り”など「北前船」関連の日本遺産に追加申請

江戸時代から明治時代にかけて、海の物流を支え、文化庁から「日本遺産」に認定されている「北前船」。
岡山市は伝統行事の「はだか祭り」などを、北前船に関連する文化財として日本遺産に認定するよう申請しました。

日本遺産への追加申請が行われたのは、岡山市東区の「西大寺観音院」いわゆる「はだか祭り」として知られる「西大寺会陽」それに会陽にあわせて北前船とみられる船が寄港した様子を描いた「狩野永朝絵馬会陽図」など、あわせて10件の文化財です。
北前船は、江戸時代から明治時代にかけて北海道と大阪を結んだ物資の運搬船で、日本遺産として現在、寄港地だった16道府県49自治体の文化財が認定されています。
岡山市によりますと、商工会議所の調査で、北前船を運航していた兵庫県の北風家が会陽で「祝主」と呼ばれる、いわゆるスポンサーを務めていたことがわかったということで、関連する文化財として追加申請することになりました。
県内では倉敷市と備前市がすでに認定されていて、岡山市は「地域の活動を後押ししつつ、岡山にも北前船の寄港地があったことをPRしたい」と話しています。
審査の結果はことし7月ごろ公表される予定です。