園児たちが手話を学ぶ 岡山の保育園で出前講座

岡山市の保育園で5日、手話の出前講座が開かれ、園児たちが手話を学びました。

岡山市北区の保育園には、岡山県聴覚障害者福祉協会から講師が訪れ、4歳から6歳までの園児およそ30人が手話を教わりました。
園児たちはまず紙芝居で、健常者は声を使った遊びができる一方で、聴覚障害があるとできない遊びがあることなど、日々の生活での違いを学びました。
そして「ありがとう」は、胸の前で手の甲にのせた手を上にあげる、動物の「ゾウ」は、腕を鼻のように振るなどといった手話の動作を教わりました。
岡山県は去年、視覚や聴覚の障害など特性に応じた意思疎通の手段の利用促進に関する条例を定めていて、今回は条例を受けて岡山市内で初めて出前講座が開かれました。
5歳の園児は「“ありがとう”を勉強することができてよかっとです」と話していました。
講師を務めた県聴覚障害者福祉協会の庄田正子手話対策部長は「手話が隅々まで普及しているかというとまだまだで、手話が当たり前の社会になるよう頑張りたい」と話していました。