岡山市東区の「宝伝海水浴場」「犬島海水浴場」廃止へ

岡山市は東区の2つの海水浴場について、運営を担ってきた地元の観光協会が、見守りに必要な人員を確保できないなどとして廃止を決めました。
これで岡山市内の海水浴場はすべてなくなりました。

廃止されるのは、岡山市東区の「宝伝海水浴場」と「犬島海水浴場」です。
ピーク時の平成14年には、2か所あわせておよそ2万5000人が訪れましたが、新型コロナの感染拡大などを理由に、令和元年の夏を最後に閉じていました。
岡山市は廃止の理由について、遊泳の見守りや清掃を担ってきた地元の西大寺観光協会がメンバーの高齢化などで必要な人員の確保が難しくなっていることや、来場者がピーク時の3分の1程度に減っていることをあげています。
2か所の廃止で岡山市内の海水浴場は、すべてなくなりました。
岡山市観光振興課は「運営を民間に委託することも検討したが、費用がかさむことから断念した。海水浴場の開設を楽しみにしている人もいると思うので心苦しい」としています。
また西大寺観光協会の豊田仁志副会長(80)は「海水浴場は、過疎化が進む地域が夏の間だけでも盛り上がる場所だったので、廃止が決まり残念だ。地域の観光地であることは変わりないので、今後も浜が荒れないよう清掃を続けたい」と話しています。