野生イノシシ「豚熱」感染で県が緊急会議 防疫対策徹底を確認

高梁市で捕獲された野生のイノシシが豚の伝染病CSF=「豚熱」に感染していたことを受けて、岡山県は4日緊急の会議を開き、防疫対策の徹底などを確認しました。

岡山市北区で開かれた会議には、岡山県や農業団体の関係者などおよそ30人が出席しました。
はじめに県の担当者から、高梁市の山の中で2月18日に捕獲された野生のイノシシが、豚熱に感染していたことが報告されました。
県内の野生動物から豚熱の感染が確認されたのは初めてで、県はすべての養豚場に対し、消毒の徹底や野生動物の侵入防止などに注意するよう呼びかけています。
会議では、養豚場の中だけでなく周囲も消毒するなど防疫対策を徹底することや、風評被害を防ぐため、豚熱は人に感染することはないと県民に正しく周知していくことを確認しました。
県畜産課の森分哲彦課長は「農場内にウイルスを持ち込ませないことが一番重要なので、関係者と連携して指導を強化していきたい」と話していました。