ハウス栽培の桃 人工授粉始まる 勝央町

ハウスで桃を栽培する岡山県勝央町の農園で、26日、花のめしべに花粉をつける人工授粉の作業が始まりました。

桃の人工授粉が始まったのは、勝央町石生の石川裕之さんの農園です。
この農園では県内の農家としては唯一ハウスで桃を栽培してJAに出荷しています。
育てているのは、極早生の「はなよめ」をはじめ、「白鳳」や「さくひめ」など5つの品種、あわせて35本です。
石川さんは母親の里江さんと、棒の先に羽毛のついた専用の道具を使い、濃いピンクの花がほぼ満開の「はなよめ」のめしべに、ひとつひとつ丁寧に花粉をつけていました。
この人工授粉は、ほかの品種も含めて、3月上旬まで続きます。
このうち「はなよめ」は露地ものよりも2か月ほど早く、大型連休が始まる4月の終わりごろには収穫と出荷が始まります。
石川さんは、「糖度の高い桃をめざして毎年、栽培方法についての研究を重ねている。4月にはおいしい桃を消費者の皆さんにお届けしたい」と話していました。