NTT西子会社元派遣社員 顧客情報流出のべ約3000万件か

NTT西日本の子会社の元派遣社員が、企業の顧客情報を不正に持ち出して名簿業者に漏えいしたとして、不正競争防止法違反の罪で21日に起訴されました。
捜査関係者によりますと、複数の名簿業者に売却されたため、流出したのべ件数はおよそ3000万件にのぼるということです。

起訴されたのは、NTT西日本の子会社「NTTビジネスソリューションズ」の派遣社員だった景山昌浩被告(63)です。
起訴状などによりますと、被告は去年1月、会社のサーバーから岡山県内の企業のおよそ3万2700人分の顧客情報が含まれたファイルデータをダウンロードして複製し、東京都内の名簿業者に送信して漏えいしたとして、不正競争防止法違反の罪に問われています。
この事件で不正に持ち出された情報はおよそ928万人分とみられていますが、捜査関係者によりますと、複数の名簿業者に売却されたため、流出したのべ件数はおよそ3000万件にのぼるということです。
被告が会社のサーバーに不正にアクセスしたのは200回以上にわたり、対価としておよそ2400万円を受け取っていたということです。
検察の調べに対して認めているということです。また警察のこれまでの調べに対し「外車の購入費用や生活費のために消費者金融で借金をしたため、名簿業者に漏えいするようになった。借金の返済だけでなく、旅行の費用などにあてた」などと供述しているということです。