ブレイキン全日本選手権 ISSIN初優勝

パリオリンピックの新競技ブレイキンの全日本選手権が行われ、岡山後楽館高校3年のダンサーネームISSINの、菱川一心選手が初優勝を果たしました。

オリンピック出場を目指すISSINは、出場権がかかる予選シリーズに向けて弾みをつけました。
ブレイキンは、DJがかける音楽に即興で動きを合わせ、ダンスの技術や表現力、独創性を競う競技で、この夏のパリオリンピックの新競技として実施されることになっています。
日本一を決める全日本選手権が18日に行われ、岡山後楽館高校3年で18歳のISSINは、男子の準決勝で大会3連覇中で、すでにオリンピックの代表に内定しているShigekix、半井重幸選手と対戦しました。
Shigekixの音楽に合わせたキレのあるムーブに対し、ISSINが独創的な回転技の「パワームーブ」で上回り、決勝に進みました。
ISSINは決勝でも回転しながら肩や肘をついたり足を手でつかんだりする新しい技などを繰り出して、独創性で高い評価を得て、ダンサーネームHiro10の大能寛飛選手を破り初めての日本一に輝きました。
ISSINはパリオリンピックの出場権獲得がかかる、ことし5月と6月の予選シリーズに向けて弾みをつけました。
初優勝したISSINは「単純にうれしいしほっとしている。決勝は正直技が尽きてきていたが、それでも自分を信じて楽しむことができた。オリンピックまで突っ走って、世界の舞台で自分のダンスをぶちかまして見てる人の記憶に残りたい」と話していました。
準決勝で出した足を持ちながら回転するオリジナルの新しい技については「『足持ち肩キャッチ』と名付けた技で、大会に向け2か月ぐらい練習してきた。最初は怖くてできなかったが、自分が大事にしてきた基礎的な練習が生きた技だと思うので、そこが評価されてうれしい。これからもダンスまみれの生活を送って、誰もできない技を作りまくりたい」と話していました。
また、ジュニア女子では、ISSINから指導を受けていた、倉敷市の中学2年生でダンサーネームMireiの岸本美麗選手が初優勝しました。
Mireiは「この日のために毎日3時間から4時間練習してきたので、優勝できてうれしかった。今後は国際大会で活躍できるように頑張りたい」と話していました。