イノシシのジビエ料理レシピ完成 試食会開かれる 新見

新見市内で捕獲された野生のイノシシの肉を「ジビエ料理」として活用することを目指したレシピが完成し、試食会が開かれました。

試食会は新見市内のレストランで開かれ、市や食品関係者などおよそ10人が、市内で捕獲されたイノシシの肉を使ったローストハムと、煮込み料理を味わいました。
ローストハムは、肉を低温でしっとりと焼き上げたもので、固くならずジューシーなのが特徴です。
「カチャトーラ」と呼ばれるイタリアの煮込み料理は、トマトや香味野菜と一緒にじっくり煮込んだものです。
新見市内では、野生のイノシシによる農業被害が深刻化していて、毎年2000頭以上が捕獲されていますが、その活用が課題となっていて、今回、市がレシピを作成しました。
レシピづくりにあたったレストランのオーナーシェフ・舩本将寛さんは「地元のイノシシの価値が見直され、有効活用できるようになってほしい」と話していました。
新見市の野間哲人副市長は「イノシシの捕獲頭数が高止まりする中、料理として活用することで、捕獲に携わる人も加工した人も潤う好循環をつくりたい」と話していました。