岡山地方気象台が南海トラフ巨大地震に備える講演会

予想される南海トラフ巨大地震に備えてもらおうと、岡山地方気象台が、広く県民を対象にした講演会を開きました。

岡山大学で開かれた講演会は、およそ250人が参加しました。
はじめに岡山地方気象台の菅野能明台長が、南海トラフの東側で最初に地震が発生し、岡山県内で最大震度5弱が想定される「東側半割れ」のケースでは、県内に「南海トラフ地震臨時情報」を発表すると説明しました。
つづいて西側でも大きな地震が起こる可能性が高いとして警戒を呼びかけた場合には、1週間程度の間、高齢者などは次の地震に備えて避難してほしいなどと呼びかけました。
またこれまでの地震被害をテーマに、岡山大学学術研究院の西山哲教授が講演し、能登半島地震で亡くなった人のほとんどが家屋倒壊が原因だとして、岡山県内でも自治体の補助金制度を活用して、自宅の耐震補強をすることが重要だと述べました。
その上で、避難経路の確認など日頃から備えをしておくよう呼びかけました。
講演を聞いた岡山市の60代の女性は「家に帰ってから家族と対策について話そうと思いました。事前の準備が必要だと思うので、ハザードマップを確認するなどして備えたい」と話していました。