高校生が動物から農作物守る方法を学ぶ 井原

自分たちが育てる野菜や果物を守ろうと、井原市の高校生たちが、野生動物の生態やわなの設置方法について学びました。

井原市上出部町にある井原高校の農場で行われた特別授業には、高校で農業を学ぶ2年生18人が参加し、野生動物の対策に詳しい専門家が講師を務めました。
農場では、イノシシに畑を荒らされたり、アナグマにぶどうや桃を食べられたりする被害が出ています。
そこで、イノシシの足跡や体をこすりつけた跡をもとに、農場に出没した時期を確認する方法や、野生動物の通り道の見分け方などを教わりました。
この高校では、地元の猟友会や笠岡工業高校の協力で、去年秋に箱の形をしたわなを設置していますが、この日は、どこに餌を置けばより効果が上がるかについても学びました。
生徒たちは、この春から果樹の栽培を学ぶ予定です。
生徒の一人は「農作物を守るためには、わなだけでなく動物について学ぶことも大切だと思いました」と話していました。
井原高校の伏見拓也教諭は「農業は生産だけでなく、生産したものを守ることも必要。有害鳥獣への対策もより深く学ばせたい」と話していました。