美作大学の「公立化」を運営法人が津山市に要望

18歳人口が減少を続ける中、津山市の美作大学を公立の大学にしてほしいと、運営する学校法人が市に要望しました。

29日、津山市役所を訪れた美作学園の藤原修己 理事長が谷口圭三 市長に要望書を手渡ししました。
昭和42年に女子大学として創立し、平成15年に男女共学となった美作大学は、現在、生活科学部のなかに社会福祉や児童など3つの学科があり、876人の学生が在籍しています。
大学は、令和5年度の入学者が定員割れするなか、美作学園が大学の公立化を求める背景として、18歳人口が今後も減り続け、都市圏への進学志向が高まるなか、地方の私立大学は存続が危ぶまれていて、仮に大学が閉鎖されると若者が流出し、地域全体の活力が衰退することなどを挙げています。
藤原理事長は「地域のまちづくりと共生するような『地域立大学』として存続させたい。将来的な展望を持った回答をいただけるとうれしい」と話していました。
谷口市長は「高等教育機関は都市基盤の一つであるため大切にしていきたいという思いがある。今後、真摯な気持ちで検討をさせていただきたい」と話していました。
美作学園は、去年12月に系列の美作大学短期大学部で再来年度(令和7年度)以降の学生の募集を停止し、令和8年度に廃止すると発表したばかりです。