備前 国の特別史跡「閑谷学校」で防火訓練

文化財を火災から守ろうと、岡山県備前市にある国の特別史跡、閑谷学校で28日、防火訓練が行われました。

江戸時代に岡山藩が庶民教育のために建てた閑谷学校では、毎年1月26日の「文化財防火デー」の頃に防火訓練を行っています。
今回は、施設を管理する団体の職員や地元の消防団員らおよそ40人が参加し、国宝に指定されている講堂の裏山から火が出たという想定で訓練を行いました。
最初に職員が大きな声で「火事だ」と叫んで周りに知らせ、消防に通報しました。
そして、敷地内に設置された消火栓からホースを取り出し、初期消火の手順を確認するとともに、観光客に声をかけて安全な場所に避難させる訓練も実施しました。
この後、駆け付けた消防隊員が池からホースを伸ばして放水するとともに、講堂の周囲に設置されている自動放水銃を作動させ、消火訓練を行いました。
閑谷学校自衛消防隊の香山真一隊長は「これからもしっかりと防火意識をもって、大切な文化財を守れるよう訓練を積み重ねていきたい」と話していました。