プロボクシング世界チャンピオン阿久井選手が倉敷のジムに凱旋

プロボクシングで、岡山県のジムから初の世界チャンピオンになった阿久井政悟選手が、所属する倉敷市のジムに戻り「いつか岡山で防衛戦を戦いたい」と今後の意気込みを語りました。

阿久井選手は23日に大阪市で行われたフライ級の世界タイトルマッチで、22戦無敗だったチャンピオンに判定勝ちして、岡山県のジムに所属する選手として初めての世界チャンピオンになりました。
25日、試合のあと初めて所属する倉敷市のジムに戻り、一緒に練習してきた選手たちに拍手で出迎えられ、記念撮影をするなどして喜びを分かち合っていました。
阿久井選手は「たくさん連絡が来て反響の大きさに驚いたし、やっと『自分がチャンピオンなんだ』という実感が沸いてきた。応援してくれた皆さんにこれからお礼を伝えていきたい」と心境を語りました。
そして「岡山県のジムからチャンピオンになることは誰も成し遂げていなかったのでプレッシャーを感じていたが、勝つことができて、岡山だけでなく地方で頑張る選手たちの目標になれたのではないかと思う。今後は追われる立場になるが、おごらず、さらに強さを求めていきたい。そしていつか岡山で防衛戦を戦いたい」と今後の意気込みを話していました。

【倉敷守安ジム 会長 “やっとここまで”】
阿久井選手は、本格的にボクシングを始めた中学2年生の時から「倉敷守安ジム」に所属しています。
ジムの会長で、岡山県のジムに所属するボクサーで初めて日本チャンピオンになった守安竜也さんは「世界チャンピオンの誕生を目指してジムをオープンしてから40年近くになるが、いい人材に巡り会うことができ、やっとここまできた。長かったようで短くも感じる。自分も日本タイトルを取ってベルトを巻いたことはあるが、阿久井選手に巻いてもらった世界チャンピオンのベルトは、さらにずっしりと重たかった」と感慨深そうに話していました。
そして「今は試合の直後なので休養が必要だが、今後は初めての防衛戦に向けて練習をしていきたい」と先を見据えていました。