ボクシング阿久井政悟選手が岡山ジム初の世界王者に

倉敷市出身でプロボクシング、フライ級の阿久井政悟選手が23日、世界タイトルマッチに臨み、判定勝ちで、岡山県のジムからは初となる世界チャンピオンになりました。

阿久井選手は23日の夜、大阪市のエディオンアリーナ大阪で行われたフライ級の世界タイトルマッチに臨み、7回目の防衛を目指したチャンピオン、アゼルバイジャン出身でウクライナ在住のアルテム・ダラキアン選手と対戦しました。
阿久井選手は序盤、変則的な動きでリングを大きく使うダラキアン選手をとらえることができませんでした。しかし、第6ラウンドと第7ラウンドでは、持ち味の右のストレートが相手のボディーや顔をとらえました。さらに、第11ラウンドでは、左のストレートやフックなどで主導権を握りました。12ラウンドを戦いきった阿久井選手は判定の結果、3対0で22戦無敗のダラキアン選手に勝って、岡山県のジムに所属する選手として初めて世界チャンピオンになりました。
阿久井選手は「ダラキアン選手は人間としてとても尊敬するボクサーの1人だが、試合なのでそういう気持ちは一切抜きにして自分の出せる力をぶつけた。僕だけではなく、ジムの先輩や会長など、みんなが本当に欲しがっていたチャンピオンベルトで、みんなで勝ち取ったチャンピオンだと思う。応援してくれた岡山の皆さん、本当にありがとうございました」と話していました。