石川 七尾市を支援 瀬戸内市で募金活動 移動図書館車の縁

本を積んで地域を回る「移動図書館車」を譲り受けたつながりから、岡山県瀬戸内市で能登半島地震の被災地、石川県七尾市を支援する募金活動が始まっています。

20日は、瀬戸内市民図書館の前でおよそ30人の市民が訪れた人に協力を呼びかけました。
ここを拠点にしている移動図書館車「せとうち まーる号」は、能登半島地震で大きな被害が出た石川県七尾市から、平成24年の秋にやってきました。
当時、瀬戸内市には大きな図書館がなく、およそ2600冊を積み込むことができるこの車が市民に本を届けました。
今も保育所や幼稚園を回り、子どもたちに本を読む楽しさを伝えています。
図書館の利用促進に取り組む市民グループのメンバーから「被災地を支援しよう」と声があがり、幼いころ、この車を利用していた高校生や中学生も駆けつけました。
募金の協力を呼びかけた1人で高校2年生の女子生徒は、「この車のおかげでたくさん本に触れることができました。今は苦しいと思いますが頑張ってほしいです」と話していました。
寄付は、市民図書館などで今月(1月)いっぱい募り、瀬戸内市を通じて七尾市に届ける予定です。