倉敷 子どもの心のケアについて 学校現場の取り組み報告会

みずから命を絶った児童と生徒が、おととし(令和4年)初めて500人を超えるなど子どもを取り巻く環境が厳しさを増す中、倉敷市で、19日、心のケアについて学校現場での取り組みが報告されました。

報告会は倉敷市教育委員会などが開き、市内の幼稚園や学校の教員、およそ100人が参加しました。
この中で、長尾小学校で6年生を受け持つ原田真琴 教諭は児童にストレスと感じることをひとりひとり発表してもらい、悩んでいるのは自分だけではないという気づきが孤独感を取り除くことにつながったと述べました。
そのうえで、ストレスの原因を考え、自分にあった解消方法を知ることが大切だと強調しました。
また、豊洲小学校の1年生の担任、松澤友美子 教諭は児童の長所をカードにして手渡していて、自己肯定感を高めることにつながったと発表しました。
参加した倉敷市内の中学校の校長は「子どもたちが悩みをことばにして発信することが重要だと感じた。学級活動でそうしたトレーニングを行っていきたい」と話していました。