岡山市「太陽の丘公園」老朽化など使用禁止遊具の撤去始まる

岡山市北区にある「太陽の丘公園」で、老朽化などで使用が禁止されていた遊具の撤去工事が始まりました。
県民に長年親しまれてきた公園で、岡山県は新たな遊具を設置しようと計画しています。

岡山市北区伊島町の県生涯学習センターにあるこの公園は、およそ1万平方メートルの広さがあり、恐竜やタコの形をした滑り台や、全長およそ70メートルのローラーのついた滑り台などが設置されています。
これらのほとんどが昭和40年代に設置され、長年、地域の子どもたちが遊び、コロナ禍前は、小学校や保育所など1年間におよそ200の団体が遠足などで利用してきました。
しかし岡山市の保育所で、遊具の隙間に首を挟まれた男の子が死亡した3年前の事故を受けた点検で、17種類の遊具のうちの8つが安全性不十分と判定されました。
県教育委員会は使用禁止にしていましたが、シンボルとなっている恐竜の形をした滑り台以外の7つを撤去することにし工事を始めました。
公園は3月15日まで立ち入り禁止の予定です。
岡山県は今後、新しい遊具を設置するため、新年度予算としておよそ7000万円を要求しています。
県生涯学習センターの栗原宏之所長は「長い間、県民のみなさんに親しまれてきた公園なので、いろんな年齢のお子さんが安全で安心に遊んでいただけるように遊具を整備していければ」と話しています。