JR伯備線の特急「やくも」引退惜しむ特製カレンダー

JR伯備線の特急「やくも」で40年あまりにわたって使われてきた車両の引退を惜しみ、住民組織が特製のカレンダーを制作しました。

岡山県と山陰地方を結ぶ特急「やくも」では「381系」という車両が、昭和57年から使われてきましたが、ことし4月の新型車両の運行開始にあわせて順次引退することになっています。
カレンダーは新見市の井倉駅で観光案内所を運営する住民組織が、40年あまりにわたって沿線を支えてきた車両の引退を惜しんで制作しました。
駅の周辺で撮影された「381系」の姿とともに「ありがとう」のメッセージが記され、大きさはB3サイズで縦と横の2種類あります。
価格はともに500円で、駅の観光案内所で毎日午前8時半から午後2時半まで販売していて、初日となった1月6日には、鉄道ファンのほか、家族連れなどの市民が次々と訪れ、買い求めていました。
市内に住む60代の女性は「岡山にも速く行けるので、夫が『やくも』を利用していた。『お疲れさまでした』と言いたい」と話していました。
井倉駅運営委員会の三吉孝美さんは「個人的にも大好きな車両なので引退は寂しいが、カレンダーを通して忘れないでほしい」と話していました。