児童が模擬裁判体験 裁判の仕組みや裁判員裁判学ぶ 岡山地裁

子どもたちに裁判の仕組みや裁判員裁判について学んでもらおうと27日、岡山地方裁判所で小学生が参加した模擬裁判が行われました。

この模擬裁判には、小学5年生と6年生の児童およそ30人が参加し、実際に法廷として使われている部屋で、裁判官や検察官、弁護士などの役に分かれて、放火事件の裁判に臨みました。
事件は、被告がアパートの部屋の扉に火をつけた新聞紙を差しこんだという想定で、被告が「事件当日は、岡山ではなく大阪にいた」と無罪を主張し、子どもたちは裁判官の説明を聞きながら、証人や被告人に尋問を行い、シナリオに沿って裁判を進めました。
その上で、参加者全員が2つのグループに分かれて、被告が有罪か無罪かを決める評議を行い、目撃された服装と、被告の当日の服装が一致していることは十分な証拠になるのかということや、事件が起きた時刻に、大阪から岡山に移動することは可能なのかなどについて、意見を交わしました。
評議の結果は、ひとつのグループが無罪、もう片方が有罪となり判断が分かれ、それぞれ被告に対して判決を言い渡しました。
参加した小学6年の児童は「証拠がたくさんあって、一つ一つを整理するのが難しかった。もともと裁判官に興味があり、実際の裁判官にも質問ができてうれしかった。この体験を将来に生かしたい」と話していました。