高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所 来年3月末閉鎖へ

5年前の西日本豪雨により大きな被害を受けた倉敷市で、河川の改修工事などを行ってきた「高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所」について、国土交通省は、来年3月末で閉鎖する方針を固めました。

「高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所」は、西日本豪雨から9か月後の2019年4月、倉敷市真備町に設けられ、現在23人の職員が業務にあたっています。
西日本豪雨での大規模な浸水被害を受け、氾濫を防ぐため、小田川と高梁川の合流点を4.6キロ下流に付け替える工事を行うなど、治水対策を進めてきました。
国土交通省によりますと、12月15日時点で付け替え工事の進捗率は90パーセントに達し、工事の完了にめどがたったことなどから、来年3月末で事務所を閉鎖する方針を固めたということです。
事務所の閉鎖後、河川の維持管理は岡山市北区にある岡山河川事務所が担当する見通しです。
国土交通省中国地方整備局は「今年度中にすべての事業を完了させるべく、着実に推進していく」としています。