「BIZEN中南米美術館」施設整備でクラウドファンディング

備前市で古代中南米の美術品を集めている美術館が、老朽化した施設の整備費用を捻出しようと、クラウドファンディングで資金を募っています。

備前市日生町にある「BIZEN中南米美術館」は、古代中南米の美術品を体系的に集めている日本で唯一の美術館で、現在のメキシコやペルーなど11か国の出土品、およそ2400点を収蔵しています。
2025年には開館から50年を迎えますが、施設は老朽化が目立ち、古い空調設備は故障したまま修理が出来ず、館内のバリアフリー化も進んでいないということです。
美術館では、新型コロナの影響を受けた入館者数の減少や光熱費の高騰などにより、整備に充てる費用が捻出できないとして、クラウドファンディングで資金を募っています。
期間は1月31日までで、目標額は300万円としています。
美術館では支援への返礼品として、古代アンデスで誕生した「笛吹きボトル」を再現した備前焼や、希望する名前をマヤ文字で彫ったゴム印などを用意しているということです。
森下矢須之館長は「美術館に興味を持ってもらい、さらに魅力ある場所にしていきたい」と話しています。