岡山 就実短期大学 再来年度以降募集停止 令和8年に廃止へ

岡山市にある「就実短期大学」が、再来年度・令和7年度以降の学生の募集を停止し、令和8年に廃止される見通しになりました。

学校法人「就実学園」の発表によりますと、岡山市中区にある就実短期大学は、来年(令和6年)4月の入学生の受け入れを最後として、再来年度以降の学生の募集を停止します。
就実短期大学は、前身の学校が昭和28年に開設され、これまでに2万3000人近くが卒業し、現在は幼児教育学科と生活実践科学科の2つの学科があります。
しかし、少子化や4年制大学への進学志向の高まりなどを受けてここ数年は定員割れが続き、今年度(令和5年度)の入学者は180人の定員に対し126人にとどまるなど経営が悪化していました。
これを受けて、就実短期大学は来年度の入学生が卒業する令和8年に廃止される見通しとなりました。
一方で、4年制の「就実大学」は、再来年度から心理学部を新設するなどして定員を増やす計画です。
記者会見した就実学園の西井泰彦 理事長は、「経営改善の見込みがなく、時代のニーズに応えるためにはいまの時期に判断せざるをえなかった」と述べました。