吉備中央町 問題浄水場から給水の住民に3年分の水道料金返還

吉備中央町は、浄水場の水から有害性が指摘されている物質が、国の暫定的な目標値よりも高い濃度で検出されたことを受けて、この浄水場から給水を受けていた住民に、過去3年分の水道料金を返還することになりました。

吉備中央町の「円城浄水場」では、有機フッ素化合物=PFASの一部で有害性が指摘される2つの物質が、令和4年度までの3年間の調査で国の値の16倍から28倍の高い濃度で検出されました。
これを受けて、吉備中央町はこの浄水場から給水を受けていた地区の住民に、過去3年分の水道料金を返還することを決めました。
対象となるのは500世帯あまりで、必要な費用はおよそ1億1500万円にのぼります。
町水道課は「水道水としての品質を満たさないものを提供していたため、料金をお返しすることにした」と説明していて、来年2月には返還を実施したいとしています。