視覚障害者が高校生に講演“障害があっても夢はかなう”倉敷

難病で目がほとんど見えない47歳の男性が19日、倉敷市で福祉科の高校生を前に講演し「障害があってもあきらめなければ夢はかなう」と訴えました。

講師を務めたのは、網膜色素変性症という病気を患い、視力をほとんど失った武川浩昭さんで、県立倉敷中央高校の福祉科の生徒およそ130人を前に話をしました。
まず生徒にアイマスクをしてステージ上に設置された点字ブロックの上を歩くことで、目が見えない状態を体験してもらいました。
その上で、視覚障害者にとって点字ブロックは安全に移動するために不可欠で、その上に物を置いたりしないよう呼びかけました。
そして武川さんは、鍼灸師として福祉施設などで働くかたわら、音と香りを頼りにコーヒー豆を自分で焙煎し、イベントなどで販売できるほどの腕前になったという経験を話し「障害があってもあきらめなければ夢はかなう」と訴えました。
講演を聞いた3年生の生徒は「最初から無理だと思わずに、何事もチャレンジするのが大切だということを学びました」と話していました。