岡山養殖“のり”入札 出品数最少も平均落札価格は過去最高値

岡山県沖で養殖された「のり」の今シーズン最初の入札が行われました。
ことしは出品数が少なかった一方で、平均の落札価格は過去最高値となりました。

岡山市南区の県漁連で開かれた入札会には、岡山県沖の瀬戸内海で養殖された「のり」およそ224万枚が出品されました。
会場には、県内をはじめ東京や大阪などからあわせて30社余りの買い付け業者が集まり、色つやを見たり試食をして風味を確かめたりして、入札を行いました。
県漁連によりますと、今シーズンは12月に入り、比較的気温の高い日々が続き、海水温が養殖に適した温度まで下がらなかったことや、カモやクロダイなどによる食害の影響も受けたことから、初出荷の出品数は去年より80万枚ほど少なく、統計を取り始めた平成15年以来、最も少ないということです。
一方、今回の平均落札価格は1枚あたり22円16銭で、去年の最初の入札と比べて7円53銭高く、過去最高値となりました。
長野県から参加した業者は「生産量は少ないが、黒くて柔らかくおいしい岡山らしいのりが取れている印象だ」と話していました。
岡山県漁連海苔課の山本和弥次長は「枚数は非常に少ないものの品質のよいのりはとれている。県産ののりをたくさん食べて愛してほしい」と話していました。
のりの入札は、来年4月までに合わせて9回行われる予定です。