岡山市 水道料金値上げの条例案 市議会の委員会で可決

岡山市議会の常任委員会が12日に開かれ、水道料金を値上げする市の条例案について、賛成多数で「可決すべきもの」と決定されました。

12日に開かれた岡山市議会の都市・環境委員会で、水道料金値上げの条例案について審査が行われました。
市は、老朽化した施設の更新や、耐震化にかかる費用をまかなうため、水道料金を来年度から15.7%、令和8年度から20%、平均で値上げする方針を示していて、市議会に必要な条例の改正案を提出しています。
委員会では水道局が、水道管の工事の価格が6年前に比べ4割ほど上がるなど、資材高騰が大きく影響しているなどとして値上げに理解を求めました。
これに対し、出席した委員からは「水道事業の存続のためにはやむをえない」と、賛成の意見が出る一方、値上げに反対する委員からは「市民の負担の増大など、構造的な問題が解決されない中での値上げには反対する」と、料金で経費をまかなう水道事業のあり方の見直しが必要だとする意見も出ました。
審査の結果、水道料金値上げの条例改正案は、賛成多数で「原案どおり可決すべきもの」と決まり、今月15日の市議会最終日に採決が行われます。