矢掛町 西日本豪雨の状況振り返り防災計画づくりに乗り出す

西日本豪雨で浸水被害を受けた矢掛町で、住民たちが当時の状況を振り返りながら、地域の防災計画づくりに乗り出しています。

矢掛町の中川地区では、大規模な災害を想定した「地区防災計画」の作成を目指していて、地元の小学校に住民およそ70人が集まりました。
まず災害時に人がどのように行動するのかを考えるきっかけにしようと「クロスロード」と呼ばれるゲームが行われました。
「避難したがらない家族がいる30代の女性は、避難するかしないか」という問題では、参加者は女性の立場で考え「1人でも避難する」とか「自分だけ避難することは難しい」などと意見を出し合っていました。
このあと参加者は西日本豪雨のときの状況について「情報が入らず、なかなか避難を判断できなかった」などと振り返っていました。
40代の女性は「被災時の状況を地域の人と具体的に話し合う機会はあまりなかったので参考になります」と話していました。
主催した中川地区自治協議会の佐藤智一会長は「皆さんが当時のことを振り返って出した意見を参考に、地区防災計画をつくっていきたい」と話していました。