井原鉄道 利用者の回復続くも補助金減少で赤字の見通し

総社市と広島県福山市を結ぶ第3セクターの井原鉄道は、利用者の回復が続くものの、補助金が減少した影響で、今年度は赤字になる見通しを示しました。

発表によりますと、ことし4月から9月までの今年度上半期の利用者は50万8863人で、去年の同じ時期に比べ4%増えました。
このうち、観光客などの定期券以外の利用者は12.1%増加、通勤・通学の定期券の利用者も1.1%増加しました。
下半期も引き続き利用者の回復を見込んでいますが、車両の検査が集中し費用が増えることに加え、新型コロナに伴う沿線自治体からの補助金が減少することなどから、今年度は2年ぶりに赤字となる見通しを示しました。
井原鉄道の槙尾俊之社長は「運輸収入はコロナ禍前の90%まで回復すると見込んでいるが、沿線自治体と連携して、さらなる利用促進に取り組んでいきたい」と話していました。